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※独自設定垂れ流し ※愛で描写ありのぬる虐め ※『ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて』の続き、と言うかアナザーエンド 前作の感想に触発されて書きました まりさは絶望の中にいた。 雨が降っていた。小雨程度のそれは、多くの生き物に「恵みの雨」と呼ばれるものだろう。 だが、ゆっくりにとっては違う。水に溶けるナマモノにとっては、この程度の雨でも致死 の毒だ。 それでも、まりさ種なら自慢のおぼうしでしのげたかもしれない。だが、このまりさは今、 おぼうしをかぶっていない。 「おぼうしぃ……おぼうしぃ……」 うめく言葉とのばす舌のわずか先に、まりさの大事なおぼうしはあった。普段ならひと跳 ねもすれば届く至近距離。しかし、いまのまりさにとっては無限の彼方だった。 まりさのあんよはうごかない。 ある男が戯れにまりさのおぼうしを奪い、投げた。まりさは必死に追ったが、まりさが追 いつくたびに男はおぼうしを投げた。それを繰り返すうちに、まりさは知らず知らずのう ちに悪路へと導かれ、そしてあんよの機能は破壊されてしまったのだ。 もはやまりさは這いずることすらできない。 「おぼしぃ……おぼうしがあればゆっくりできるのにぃ……」 もはや雨に溶けるしかない絶望の中、しかしまりさはおぼうしに希望を見いだしていた。 おぼうしがあればゆっくりできる。 根拠のない、しかし純粋なその想いは、信仰にも似ていた。この状況、たとえおぼうしを かぶったところで上からの雨は防げても足下にたまる水は防げない。動けないまりさには 死しかない。 だが、それでも。 それでもまりさは、おぼうしが欲しかったのだ。 ゆっくりというナマモノの生には、不幸な必然はあふれかえっていても、しあわせな奇跡 は存在しない。 まりさの悲惨な最後もまた、ゆっくりにはありふれたもの。 だが。 「だいじょうぶ?」 突然、まりさを打つ雨がやんだ。 「……ゆぅ……?」 まりさが見上げるると、そこには優しげに、まりさを心配する顔があった。 まりさの知らないおねえさんがいた。その手に持つ傘が、まりさに降りそそぐ雨を遮って くれているのだ。 「ねえ、まりさ。あなた、わたしの飼いゆっくりにならない?」 それはまりさの切望していたこと。 突然の問いかけに、まりさの餡子脳は混乱することすらできず、ただ願望を口にさせた。 「なりたいよ……だから……」 再び、まりさは舌をのばす。前へ、前へと。 「だから……おぼうし、かぶせてね……」 おねえさんはにっこりうなずくと、まりさのおぼうしを拾うと水を軽く払い、まりさにか ぶせてあげた。 「ゆぅ……ゆっくり……していってね……」 そして、まりさは気を失った。 ゆっくりというナマモノの生には、不幸な必然はあふれかえっていても、しあわせな奇跡 は存在しない。 だからこの出会いはきっと、神様の気まぐれか、さもなければ運命だったのだろう。 おぼうしをぶん投げて 「ゆっぎゃあああああ!」 まりさとおねえさんの飼いゆっくり生活は、まずはまりさの悲鳴によって彩られた。 「こらまりさ、我慢して!」 「やべでええええ! いだいいだいいだいいいいい!」 ・ ・ ・ 雨の中の出逢い。あの後、まりさはおねえさんのアパートまで運ばれた。濡れた身体をド ライヤーで乾かしてもらい、ひと心地ついたとき。 「まりさ……あなた、ちょっと汚いわね?」 「ゆ、ゆゆう!?」 まりさは元飼いゆっくりだった。人間の都合で野良となって数ヶ月。身体はすっかり汚れ てしまった。 「濡れて乾かして、また濡れるってのも忙しいけど、まずはきれいにしないとね」 まりさとしても綺麗になれるなら歓迎だ。それはゆっくりできることだ。 そうして、まりさはおふろばにつれてこられた。 最初はよかった。髪の毛をシャンプーしてもらうのは気持ちよかったし、身体を石鹸の泡 できれいにしてもらうのはくすぐったくも心地よい感触だった。 だが、ここで問題が発生した。 「どうしても汚れが落ちないわね」 「ゆうう……」 通常、野良のゆっくりのよごれというのは簡単に落ちない。常に地べたをはいずらざるを えないゆっくりは、都会の排気ガスや埃を皮の随までしみこませてしまう。 「でも、ゆっくりの本を読んで落とし方はしっているわ」 「ゆうう! それならまりさ、きれいになりたいよ! きれいになって、おねえさんをゆ っくりさせてあげたいよ!」 「ふふ! いい子ね、まりさ。でもちょっと大変よ。まりさに耐えられるかな?」 「まりさはのらでがんばってきたよ! かいゆっくりになるためなら、つらいこともがま んできるよ!」 「えらい! よく言ったわ!」 そして、まりさの洗浄が始められたのだが……。 結論から言えば、まりさは耐えられなかった。それであの悲鳴である。 「だめかー。まりさ、そんなに痛い?」 「ゆううううう! いだい、いだいよおおおおおお!」 「うーん。ま、そりゃそっか」 野良の汚れは皮の随までしみこんでいる。それを綺麗にするにはどうするか? 答えはシンプルだ。よごれた皮ごと削り落とす。これに尽きる。 おねえさんの手にあるのは台所で洗い物に使うスポンジだ。それも頑固な油汚れを落とす ための、目の粗いものだ。これでこすって汚れのついた皮を削ったのである。乱暴なよう だが、ゆっくりは皮が削れても小麦粉とオレンジジュースで簡単に治療できる。必要なら 愛ゆ家だってやる一般的な方法なのだ。 もっとも、その痛みに耐えられるゆっくりは少ない。 ゆっくりには耳と鼻がない。全身の皮で音を聴き、においをかぐ。すなわち触覚・聴覚・ 嗅覚すべてが全身に張り巡らされているのだ。 ゆっくりが痛みに弱い理由もここにある。ちょっとした切り傷でも、ゆっくりにとっては 三つの感覚器を少しずつ削り取られることを意味する。しかも傷口を全身の皮で意識する ことになるのだ。触覚で痛みを感じ、聴覚で傷口の裂ける音、餡子の漏れる音を聴き、嗅 覚で身体から漏れでる餡子のにおいをかぐことになる。三つの感覚で相乗された痛みとは どれほどのものだろう。 ゆっくりの研究家の中には「ゆっくりの痛みは人間には想像し得ない未知の領域」と語る ものまでいるくらいだ。 だから、まりさが痛みに負けるのも無理はないと言えるだろう。 「じゃあ仕方ないわね。やめましょうか」 「ゆゆっ……!」 おねえさんのやさしい言葉。だが、まりさは迷う。 がまんしないと綺麗になれない。綺麗になれないとおねえさんをゆっくりさせてあげられ ない。そうしたら……また、野良に戻ってしまうことになるかもしれない。 「おねえさん……まりさ、やるよ……!」 「え?」 「まりさ、がまんするよ。だからまりさをきれいにして……!」 まりさの目には決意がみなぎっていた。 「まりさ……あんたを拾ってよかったわ! よし、いくわよ!」 そして、おねえさんは心を鬼にしてまりさをこすり始めた。 「ゆっぎゃああああああああ! いぢゃい、いぢゃい、いぢゃいいいいい!」 決意はあっても、悲鳴はこらえられない。 「やっぱりやめる?」 「ゆうううう、やめない! やめないよ! まりさがんばるよおおお!」 「よーし、じゃあ手加減しないで一気にやっちゃうわよ。早く終わった方がいいでしょ。 そりゃー!」 「ゆっぎゃああああああああ!」 まりさは存分に悲鳴を上げた。 しかし一度も「やめて」とは言わなかった。 ・ ・ ・ 「ゆうう……」 無限に続くと思われた痛みも、実際にはほんの数分程度だった。だが、まりさが疲弊しき るには十分だった。 「まりさ、よくがんばったわね。もう痛いのはおしまいよ」 続いておねえさんが用意したのは小麦粉を多めに溶かした特製オレンジジュースとハケ、 そしてドライヤー。 「さ、まりさ。なおしてあげるからね」 ハケで丁寧に特製オレンジジュースを塗り、出力を弱めたドライヤーで丹念に乾かしていく。 「ゆうう……ぺたぺたして、ぽかぽかして……ゆっくりできるよお……」 全身くまなく特製オレンジジュースが塗られた。痛んだ底面には特に念入りに塗り込まれ た。 「さ、傷はおおむねふさがったわ。それじゃ、栄養とらなきゃね」 「ゆ……ごはん……」 「あ、むーしゃむーしゃはしなくていいわよ。口を大きく開けると、傷口に悪いからね。 口をちょっと開けて?」 「ゆ、ゆゆ?」 まりさの口の中に入り込んできたのは、ほ乳瓶の口だった。 「さ、吸って」 「ちゅーぱ、ちゅーぱ……し、しあわせー!」 ほ乳瓶の中身は人肌に暖められたほっとジュースだ。ゆっくりにとってはこれ以上ない滋 養だろう。 まりさはむさぼるように吸い、あっと言う間に飲み尽くした。 「さ、あとはゆっくりお眠りなさい」 「ゆ、おねえさん……まりさのおぼうしは……?」 「あそこよ、ほら」 おねえさんの指さすほう、洗濯バサミで止められ干されるまりさのおぼうしがあった。こ ちらも洗濯されたのだろう、汚れはすっかり落ちていた。 「ゆうう……まりさのおぼうしさん、とってもゆっくりしてるよお……おねえさん、あり がとう……」 「まだ乾いてないから、かぶるのは明日までがまんしてなさい。ね?」 「ゆう……すぴー」 「あら、見たとたんに寝ちゃった。おぼうしを見て安心したのかしら。ふふ、そんなにお ぼうし、大事なんだ」 おねえさんのほほえみに見守られ、まりさは野良の頃には得られなかった最高のゆっくり の中、眠りについた。 それからまりさにとって夢のような生活が始まった。 まりさの傷は完治した。削られた皮はもちろん、あんよの傷も思ったほど深くなく、前と 同じように歩けるようになった。 おねえさんは優しかった。 しつけの時はきちんと厳しく言うが、普段は穏やかにほほえみ、まりさのことをとてもゆ っくりさせてくれた。 それに、そもそもまりさはしかられるようなことをほとんどしなかった。生活に慣れるま では勝手が分からず失敗もあったが、元々まりさはペットショップで躾られたれっきとし た飼いゆっくりだったのだ。飼い主の都合で不幸にも野良の身に堕ちたが、幸運にも飼い ゆっくりとして守るべきことを忘れていなかった。 ただひとつ、バッジがないことだけが悲しかった。飼いゆっくりだった頃は銀バッジをつ けていたが、捨てられたときに取られてしまった。まりさのおぼうしを投げて投げて投げ 抜いてまりさのあんよを破壊した男に「これはすごいバッジだ」ともらったバッジがあっ たが、それはただの景品だった。それがわかったとき、まりさはとても悲しんだ。 だが、バッジがなくてもかまわなかった。まりさは基本的に外にでようとしなかった。家 の中にいる分にはバッジがなくてもなんの問題もない。 普通のゆっくりは、孤独を嫌う。時に孤独が高じて野良を招き入れて不幸に見舞われるこ ともある。 だがこのまりさは違った。日中おねえさんは仕事でいないが、それでもさびしいとは思わ なかった。 人間の家の中にこそゆっくりがある――それが厳しい野良生活を通じてまりさが学んだこ とだった。仲間のいるゆっくりより安全で快適な家の中でのゆっくりを望んだ。 だが、そんなまりさに転機が訪れた。 「まりさ、銀バッジ獲得おめでとーっ!」 「ゆうう、ほんとう? ほんとうにまりさ、ぎんばっじさんもらえるの?」 「本当よ、まりさ! ほら、みなさいこの輝く銀バッジ!」 まりさは銀バッジを獲得した。基本的な躾ができていたこと、なによりその善良さが評価 された。野良を経験したゆっくりとしては最高の栄誉ともいえる銀バッジ。 さっそくおねえさんにつけてもらった。おぼうしを通して銀バッジの重さを感じる。心地 よい重みだった。 まりさは今まさに、幸せのてっぺんにいると思った。 だが。まりさのしあわせはそれにとどまらなかった。 「まりさ! 銀バッジ獲得記念に、プレゼント買ってきたわよ!」 「ゆうう、ぷれぜんと!?」 「そう! じゃーん! これよこれ!」 おねえさんが取り出したのは、ひらひらとした布だった。黒いパンツのような生地。それ を、ヒラヒラした白く縁取られたフリルが飾っている。 「ゆうう……なんだかとってもゆっくりしたぬのさんだよ……!」 「布さん、じゃないわ。これはゆっくり用の『お洋服』よ!」 「ゆゆ? おようふく?」 さっそくまりさはその『お洋服』を着ることになった。わけのわかるままあれよあれよと いうまに布を着せされ、姿見の前に立たされた。 「まりさ、似合ってるわよ!」 「ゆううう……まりさ、すごくゆっくしてるよおおおおお……!」 鏡の中にはとてもゆっくりしたゆっくりがいた。 ピンととがった漆黒の魔女帽子に白のリボン。輝く白銀のバッジ。 もちもちふっくらとした健康的なお肌。大粒のきらめく宝石みたいな瞳。 そして、『お洋服』。 まりさの口の下を優しくつつむ、帽子とマッチするゆっくりとした黒。白く縁取られたヒ ラヒラふわふわのフリルが、華やかかつ上品に彩っている。 まりさは自分の目を疑った。自分のおぼうしがなかったら、鏡のなかのゆっくりを自分だ とは思えなかっただろう。 「ゆうう……ゆっくり! ゆっくりしていってね!」 もうまりさのしあわせもゆっくりも興奮も最高潮。 すると、まりさは大変なことに気がついた。 「お、おねえさん、たいへんだよ! まりさのおようふくぬがしてね!」 「え? どうしたのよまりさ? 着たばっかりじゃない。もしかして気に入らなかったの?」 「ちがうの! ちがうのお! おようふくはとってもゆっくりしてるよ! だからだめな のお!」 「え?」 「まりさ、まりさ! ……うれしーしーでちゃう!」 まりさは顔全部を――すなわち全身を真っ赤にして言った。 うれしーしー。ゆっくりの中には子供の頃、うれしさのあまりしーしーをしてしまうこと がある。まりさは感激のあまり、とっくの昔に卒業したはずのそれに目覚めてしまったの だ。 真っ赤なままあわてふためくまりさ。だが、おねえさんは余裕の笑みだ。 おねえさんはまりさをゆっくり用のおトイレにつれていくと、 「まりさ。服の端をおくちでくわえて、上におもいっきり引っ張ってみなさい」 「ゆ? ゆーん!」 まりさが引くと、『お洋服』は延びた。そして、中央から割れた。 従来のゆっくり用のお洋服には大きな欠点があった。ゆっくりを着飾るのはいいとして、 ゆっくりひとりでは脱ぐことも着ることもできず、用も足せないかった。ところがこの 『お洋服』では欠点のひとつが改善されていた。 中央にあらかじめ割れ目が入っているのだ。その構造はちょうど男性用のブリーフに近い。 今まりさがやったように上の端を引っ張ると、ゆっくりの身体の曲面にあわせて割れ目が 広がり、しーしーやうんうんが可能になるのである。 かくして、まりさは無事ひとりでしーしーができたのであった。 「まりさ、しーしーひとりでできたよ! できたよ!」 「ふふ、まりさったらあかちゃんみたい」 「ゆゆ~ん」 まりさは恥ずかしげに身をくねらせた。だがその顔に浮かぶのは笑顔だ。 今。今こそが間違いなく、まりさのゆん生最高の瞬間だった。 「まりさ。バッジも付けたし、お洋服も着た。もう完璧ね。明日はおでかけよ!」 「ゆ! おでかけ! おそと!」 「ひさしぶりだもんね、うれしい!」 「おねえさんありがとう! まりさとってもうれしいよ!」 まりさはもう、このうれしさを、しあわせを、どう表現していいかわからなかった。 だから、餡子に刻まれた本能に従って叫んだ。 「ゆっくりしていってね!」 ・ ・ ・ 「ゆんゆんゆ~ん♪ おそと~♪ おさんぽ~♪ ゆっくりゆっくり~♪」 「まりさ、ご機嫌ね」 「ゆ! おねえさんもゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 まりさは今、おねえさんの持つバスケットに乗せられ、公園までの道を揺られていた。バ スケットの中にはまりさのほかにもおやつなども入っている。久しぶりに外にでられるば かりではなく、ゆっくりできるものが近くにあることもまりさがご機嫌な理由だった。 だが、すこしだけ気になることもあった。 「ねえおねえさん? おもくない? まりさ、あるくよ!」 道中何度もまりさはそう問いかけていた。 まりさはバスケットボール大の成体ゆっくりだ。それ以外にも荷物が入っているとなれば、 バスケットはかなりの重量のはずだ。 「だから大丈夫だって。おねえさん、こう見えても学生の頃けっこう鍛えてたのよ。それ に……ほら! もうついた!」 「ゆうう!」 大きな自然公園の一角。芝生の敷き詰められた広場だった。おねえさんのほかにもゆっく りと遊ぶ人たちの姿もあった。 みんな楽しそうだった。ゆっくりしているように見えた。 「おねえさん! ゆっくり! ゆっくり!」 「はいはいあわてない。ほら、おろしてあげるわ」 おねえさんに下ろされ、まりさは飛び跳ねた。久しぶりの外。空はどこまで青くてひろく て、太陽は暖かだった。 まりさはおうちの中の平穏が好きだ。だが、それでもゆっくりはゆっくり。時には広い場 所で遊び回りたい。 まりさはこらえきれないといったように、おねえさんのまわりを跳ね回った。 「おねえさん! ゆっくり! とってもゆっくりしてるよ!」 「ふふ、よかったわね。調子はどう?」 「ゆ! なんだかまりさ、とってもげんきにうごけるの! こんなにはやくとべるよ!」 まりさはぽーんぽーんと、ゆっくり基準としてはなかなかの速さで跳ねた。 「ああ、それはきっとお洋服のおかげよ。あんよのところがゆっくりの皮よりグリップが よくなるように加工してあるの」 「ゆ? ぐりっぷ?」 「かけっこしやすくなってるってことよ。走りやすくなってるのはもちろん、一日中かけ っこしたってあんよが破けたりしないわ。今日は思う存分走り回るといいわ!」 「ゆっくりーっ!」 まりさは楽しくてたまらなくなった。 今日はなにをして遊ぼう? 次から次へと楽しい考えが思い浮かんでくる。餡子脳は楽し さでいっぱいになってしまって、どの遊びをしていいか決められそうにない。 だから、おねえさんに決めてもらうことにした。 「おねえさん、なにしてあそぼうかっ!?」 まりさはとてもとてもしあわせだった。 だから、 「おぼうし投げ」 おねえさんの言葉を、どこかゆっくりできないその響きを……しあわせに満たされた餡子 脳は理解することを拒絶した。 「ゆ……おぼうし……ゆゆ?」 「ほーらまりさ、いっくわよー!」 いつもの優しい声で。いつも以上の楽しそうな笑顔のままで。 おねえさんはまりさのおぼうしを奪い去り、フリスビーのように投げた。 「ゆううあああ!? まりさのおぼうしがああああああ!?」 あわてて追いかける。『お洋服』のおかげでいつも以上の速さで跳ねられるが、その爽快 感を味わう余裕などない。 おぼうし。なによりも大切なおぼうし。銀バッジをつけてその大切さの重みを増した、か けがえのない大事なおぼうし。 それが今や、まりさのおつむを離れて飛び、芝生の上に落ちてしまっている。 幸い汚れていない。まりさはほっと一息吐くと、おぼうしをかぶりおねえさんの元に戻っ た。 「おねえさんどうしてこんなこと……」 「はーい、もういっかい!」 「ゆううう!?」 まりさが問いかける暇もなく、再びおぼうしは投げられてしまう。 おぼうしを取りに行く。戻ってくる。おねえさんに投げれる。 そんなやりとりを三回繰り返し、ゆっくりに数えられない四回目に達したとき。 ようやくまりさはおねえさんの元に戻るのをやめた。おねえさんの前、手の届かない位置 で踏みとどまる。 「どうしたの、まりさ? おぼうし投げ、続けましょう?」 おねえさんはいつもと変わらなかった。やわらかな笑顔、優しい声。なにひとつかわらな い。だからまりさにはわからなかった。 「どうして……」 「ん?」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおお!? まりざのごど、ぎらいになっぢゃっだのお おおお?」 不安を吐き出すように、まりさは絶叫した。気づけば涙があふれていた。訳が分からなか ったが、悔しくて、悲しかった。 おねえさんは、ふ、と一息吐くと、諭すようにまりさに語りかけた。 「嫌いになんてならないわ。まりさのこと、大好きよ」 「それならどうして……」 「まりさがむーしゃむーしゃしてるのが好き。かわいいもの。まりさが『ゆっくりしてい ってね』って言ってくれるのが好き。心が和むもの。まりさの寝顔が好き。無垢で愛らし いもの。でも……」 おねえさんは、満面の笑顔で言った。 「おぼうしを追いかけて、これいじょうないってくらい必死になってるまりさが、一番好 き」 まりさはわからなかった。おねえさんがなにを言っているのか、そしてこれからなにを言 おうとしているのか。 「まりさ。あなたと会ったあの日。わたしは『雨が降る前から』あなたのことを見ていた わ」 まりさとおねえさんが出会った日。 雨が降る前、まりさは必死だった。男におぼうしを投げられ、死力を尽くして追いかけて いた。 おねえさんはそれを見ていた。いや、止めもせず、傍観していたというのだ。 「わたし、昔はスポーツをやっていたの。でも、根性がなくて挫折しちゃってね。だから、 がんばっているひとが好き。わたしがあきらめて失ってしまった、夢。それを追いかけて いるひたむきな瞳が好き。がんばっているひとの顔が大好き。だからね、まりさ? ゆっ くり相手に変な話だけど、わたしはあの日、あなたに一目惚れしちゃったの」 確かにまりさは必死だった。おぼうしはたいせつだ。おぼうしを投げられると、自分の大 切なものなにもかも投げ捨てられるような気がして、二度とゆっくりできなくなるような 気がして。 だから、がんばった。あんよが傷つくのも全く気にならないぐらい、誰よりもなによりも がんばった。 「まりさ、大好きなまりさ。おうちに住ませてあげる。ごはんもあげる。寝床もあげる。 髪も梳いてあげる。大切にしてあげる。だから、ねえ、まりさ。ひとつだけわたしのわが ままを聞いて」 おねえさんの笑みが深くなった。 「お願い、まりさ。わたしを楽しませて」 ゆっくりというナマモノの生には、不幸な必然はあふれかえっていても、しあわせな奇跡 は存在しない。 まりさとおねえさんの出会い。それは幸運でも奇跡でもなく、ただの必然。 まりさはおぼうしをなによりも大事にしている。だから、そのおぼうしでもてあそばれる ために、まりさはおねえさんと出会ったのだ。 「ゆわあああああああ!」 まりさは叫んだ。得体の知れないゆっくりできない感覚に全身を打たれ、全力で逃げ出し た。 だが、お洋服で少々早くなったところで所詮ゆっくりのあんよ。人間の足にはかなうわけ がない。 「ほおらまりさ、つーかまーえた!」 「ゆうう!」 「そーれ、とんでけー!」 おぼうしを投げられては、まりさは追う以外に手がない。おぼうしをみすてて逃げるなど、 そんな選択肢はまりさの餡子脳の中には存在しない。 そしてそもそも、まりさのあんよではおねえさんから逃れられない。 まりさは為すすべもなく、おぼうしに奪われ投げられ、それを追いかける。おぼうしの落 ちた場所にたどり着いたらすぐに奪われ……それがどうしようもなく繰り返された。 あの日のようにあんよが破ける心配はない。おねえさんのくれた『お洋服』は、実にがっ ちりまりさのあんよを守ってくれた。おねえさんが『お洋服』をまりさにプレゼントした のはお祝いのためだけではない。この「おぼうし投げ」を存分に楽しむためでもあったの だ。 「よーし、こんどは高ーく高くなげちゃうわよ! それーっ!」 「ゆううう!」 「あー、風に乗っちゃったなあ……これはおねえさんにもどこに落ちるかわからないなあ ……とんでもない場所にいっちゃうかもね?」 「ゆうう! ゆぐう! ゆぐぐぐぐぐう!」 おねえさんの煽りに心を揺らしながら、それでもまりさはひたむきにおぼうしを見つめ続 ける。そうするしかない。おぼうしは、絶対にあきらめられない大切なものなのだ。 「いい、いいわまりさ。絶望してるのに、ひとかけらの希望を決して失わないその瞳…… すてき!」 こうして、まりさのゆっくりに満ちた生活は終わりを告げた。 だが、まりさは不幸になったとも言えない。 平日はごくあたりまえの飼いゆっくりとして、十分すぎるほど満ち足りた生活を送ること ができる。おねえさんは日中仕事にでているが、食べ物に困ることも寒さや暑さにさいな まれることはない。命の危険はない。ゆっくりできる。 しかし、休日は違った。おねえさんは毎週のようにまりさを連れ出し、公園で「おぼうし 投げ」を楽しんだ。最近はおねえさんのあまりに楽しそうな様子にひかれて、ほかの飼い 主もおぼうし投げを楽しむようになった。 「ゆあああ! まりさのおぼうしがあああ!」 「おぼうしぃ! おぼうしぃ!」 「おぼうしがないとゆっくりできないいいい!」 公園に響き渡る悲痛な声の中、まりさ自身も同じような声を上げ、ただひたすらにおぼう しを追いかけた。 一週間のうち、ゆっくりできないのは一日だけ。それがかえってまりさを苦しめた。餡子 脳の悲しさと言うべきか。なまじゆっくりできる時間が長いため、いつまでもおぼうしを 奪われる苦痛に慣れることができなかったのだ。 だが、ゆっくりできない思いはまりさも知らない間にたまっていき……そしてある日、変 化が訪れた。 ・ ・ ・ 「さあ! 今日もおぼうし投げよ!」 意気揚々とまりさからおぼうしを奪おうとするおねえさん。まりさはもあきらめてしまっ て抵抗しない。だが、おぼうしを投げられればすぐに必死になる。 ところが、今日は少し違うようだ。 「? ちょっとまりさ、おぼうしはなしなさいよ」 「ゆ? まりさ、おぼうしくわえてないよ」 以前おぼうしをくわえて抵抗したことはあったが、あっさりと奪われた。人間とゆっくり の力の差は歴然なのだ。それ以来、まりさは抵抗していない。 そもそもおぼうしをくわえていたらこうして受け答えができるはずもない。 「でもはずれないわよ。変な風にはまりこんじゃたのかしら。よいしょ!」 「ゆぎいいいいい! いぢゃいいいいいい!」 おねえさんがおぼうしを強く引くと、まりさが痛がり出す。 あまりの痛がりようにおねえさんは不思議に思い、おぼうしとまりさの根本を調べた。 「やだ……おぼうしと頭皮が完全にくっついちゃってる! これじゃまるで生まれる前の 赤ゆっくりじゃない!」 まりさ種が植物型にんっしんした場合、生まれ落ちるまでおぼうしと身体は一体化してい る。誕生して始めておぼうしと頭が分かれるのだ。それは双子が生まれる様に似ていた。 まりさがおぼうしを大事にする理由とする説もある。 人間でも、極度のストレスのあまり精神が幼児退行することがある。思いこみのナマモノ、 ゆっくり。まりさは毎週与えられるストレスに対し、身体が部分的に幼児退行――いや、 胎児退行したのだ。まったくもっていい加減なナマモノであった。 「これじゃ、おぼうし投げは無理かあ」 「おねえさん……」 「な、なによまりさ。どうしてあんたが落ち込んだ顔してるのよ?」 「まりさ……さよならしなくちゃいけない?」 「え?」 「おぼうしなげができないまりさは、いらない……?」 まりさにとって、おぼうし投げはゆっくりできないことだ。だが、それをすることでおね えさんがすごくゆっくりできることは知っていた。 だから、おぼうし投げができなくなった自分は、また捨てられてしまうのではないか―― そう思ったのだ。 「……バカね。まりさ、わたしはあなたのことが好きよ。大好き。捨てられるわけないじ ゃない」 「でも……」 「よし! 今日はおぼうし投げはやめて、この木の枝を使って遊びましょ! おぼうし投 げならぬお棒投げよ! ほーら、とってきなさーい!」 「ゆー!」 そして、まりさとおねえさんは夕方まで遊んで過ごした。まりさにとっては初めて外でお ねえさんとゆっくりできた時間だった。 おねえさんも笑ってくれた。でも、今までほど楽しそうではなかった。 でも。 まりさは安心していた。これでもうゆっくりできないことはなくなった。これからは休み の日を恐れることはない。ずっとずっと、ゆっくりすることができる。そう思った。 だが、そううまくはいかなかった。 次の日からおねえさんは帰りが遅くなるようになった。帰ってきてもグッタリして、あま りまりさの相手ができなかった。休みの日も出かけてしまい、まりさはおるすばんだった。 「おねえさん、きっとおしごとがいそがしいんだね……」 まりさはあきらめなかった。きっとまた、ゆっくりできるようになる。それまでは、疲れ て帰ってくるおねえさんをゆっくりさせることに全力を尽くそう……そう決心し、おねえ さんにゆっくりをふりまいた。 そんな日々が、一ヶ月ほど続いた。 ・ ・ ・ 「ゆ! おねえさん、ひさしぶりのこうえんだね!」 「そうね。一ヶ月ぶりかあ」 「おねえさんがゆっくりできるようになってよかったよ!」 「ええ。最近ちょっと大変だったけど、今日こそはゆっくりするわ」 一人と一匹は公園に来ていた。最近忙しかったおねえさんも今日はようやく暇がとれたら しい。おねえさんといっぱい遊ぼう、そしていっぱいゆっくりしてもらおう……まりさは 決意と希望に燃えていた。 「おねえさん、なにしてあそぼうかっ!?」 元気に問いかけると、おねえさんはにっこりわらって答えた。 「おぼうし投げ」 まりさの笑顔が固まった。 何を言っているのか理解できなかった。 そんなまりさに委細かまわず、おねえさんはまりさのおぼうしをつかむとそのまま持ち上 げた。 「いぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ! おねえさん、いたいよおおおお!」 「てええええりゃあああああああああ!」 まりさの抗議も全く無視。 それどころかまりさが今まで聞いたことのない雄叫びを上げてまりさを思い切りぶん投げ た。 「ゆううううううううううう!?」 円盤投げに似た綺麗なフォームだった。 投げられたまりさは水平に回転しながら、地面すれすれをぶっ飛んでいく。 「ゆわわわわわわああああああああ!」 ゆっくり特有の「おそらをとんでいるみたい」なんて言葉を吐く余裕などどこにもない。 回転する視界の中、なにもかもがゆっくりせずに吹き飛んでいく。 そうしてまりさは数メートル飛び、ようやく芝生の上に降り立った。 だが。 「ゆわあ!? ゆびぃ!? ゆぶうううう!?」 与えられた速度と回転は、一回の着地で消化仕切れるものではなかった。まりさは川を跳 ねて飛ぶ石切りの石のように、芝生の上を二度跳ね、三度めでようやく止まった。 「ゆはあーっ、ゆはーっ、ゆはーっ……」 何もかもがあまりに早すぎて、まりさは自分が何をされたのかすら理解できなかった。た だひどくゆっくりできない経験をしたという実感だけを抱え、まりさは荒い息を吐く。動 くことなど考えられなかった。 「どう、まりさ? 新しいおぼうし投げの感想は?」 気づけば、おねえさんが近くまで歩いてきていた。 「ゆ、おねえさん……」 「わたし、考えたの。おぼうしを投げられなくなって、どうすればいいかって……」 「おね、おね、おねえさん……?」 「考えたら簡単なのに、なまった身体を鍛えなおして投げるフォームを考えるのに一ヶ月 もかかっちゃった。でも、その甲斐はあったわ……!」 「おねえさん、まりさになにをしたのおおおお!?」 「簡単なことよ! おぼうしだけ投げられなければ、おぼうしごとまりさをなげればいい じゃない!」 「ゆううううううう!?」 あまりにも単純なこたえだった。 おぼうしがとれなくなった。だったら、まりさごと投げればいい。 だが、その実現には様々な計画と準備で為されている。きちんとフォームを考え、まりさ が大けがしなように低い弾道にすることも忘れない。そのための身体づくりに時間をかけ るなど、女性らしいじつにきめ細かな気遣いだ。 だがその理屈は破綻していた。そもそもおねえさんの目的はまりさの必死な顔を見ること だったのだ。そのまりさを投げたのでは必死な顔もなにもあったものではない。 だが、おねえさんの顔に迷いはない。 「ありがとうまりさ! わたし、スポーツの夢に破れて、ひとのがんばる姿を見ることで 虚しさを埋めてた! でも、自分ががんばる楽しさを思い出せたのよ! あなたのおかげ よ、まりさ!」 「おねえさんなにいってるのおおおお!?」 手段が目的と化していた。 だが、これはこれでいいのかもしれない。 いっぴきのゆっくりが不幸になり、一人の人間が幸せを見いだした。とても素晴らしいこ とだ。実に効率のいい計算式がここに成立したのだ。 「そういうわけでまりさ! もうひと投げいくわよおおおお!」 「どういうわけなのおおおおお!?」 「どおおおおおおりゃあああああああ!」 「ゆううううううううううううううう!?」 こうして、おねえさんは真のゆっくりを得て、まりさは飼いゆっくりとして飼い主の役に 立てるようになった。 後に、この「おぼうし投げ」改め「まりさ投げ」は口コミで全国に伝わり、空前のブーム を生むことになる。 その第一回全国大会をまりさとおねえさんが征することになるのだが、それはまた別の物 語である。 「もういっちょいくわよおおおお! せえええりゃああああ!」 「ゆわあああああああああああああああああああああああああ!」 了 by触発あき * 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!
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はねつきぼうし(羽付き帽子) 概要 PS版デスティニーに登場した帽子系の頭防具。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS) 関連リンク ネタ デスティニー(PS) 作中説明 兜の一種。防御力+14。 モリュウ領港の帽子屋で500ガルドで買える。 ルーティ、フィリアには同時期にストライプリボンも買えるようになるが、あちらに比べて大分安いのでこれで我慢するのも手。 分類 兜 備考 - 防御力 14 回避 0 特殊効果 - 耐性 - 買値 500 売値 250 装備者 チェルシー・マリー・ルーティ・フィリア・リリス 入手方法 店 モリュウ領港・帽子屋 ▲ 関連リンク ▲ ネタ ▲
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DQⅦ(3DS版) 3DS版Ⅶの追加要素であるすれちがい石版の一つ。 固定移民の【ビーゴン】から貰えるすれちがい石版。その名の通り【ベビーゴイル】が出現する。 初めてボスを倒すと【超かしこさのたね】が手に入る。 有用な使い方が出来ないと捨ててしまいそうになるが、実はベビーゴイルは【ふしぎなきのみ】狩りには最適。 熟練度も同時に上げたいのなら自作石版を作る方がいいが、熟練度が上がらなくてもいいならこっちを使うといい。
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つくつく法師つく法師│和│菜部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi3/maki-7762.htm
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DSで発売された『トモダチコレクション』と3DSで発売された『トモダチコレクション 新生活』について記述する。判定はどちらも「判定なし」。 トモダチコレクション 概要 特徴 おバカな点 評価点 問題点 総評 余談 トモダチコレクション 新生活 概要(新生活) 追加要素および評価点 問題点(新生活) 総評(新生活) 余談(新生活) トモダチコレクション 【ともだちこれくしょん】 ジャンル そっくりトモダチコミュニケーション 対応機種 ニンテンドーDS 発売・開発元 任天堂 発売日 2009年6月18日 定価 3,619円(税別) レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 自分そっくりのキャラを作れる現実とは違った人間関係を楽しめる 概要 プレイヤー自身やその友人・家族にそっくりなキャラ(通称Mii)を登録し、架空のマンションで生活するMii達の生活を観察したり、干渉して楽しむゲーム。Miiは最大で100人まで登録できる。 悩み事を解決することで島の施設が増えていく。また仲良くなると一緒に遊ぶ(ミニゲーム)ことができ、クリアすればお宝を入手できる。 操作は全てタッチペンを用いる。ボタンは一部のショートカットに使うのみ。 特徴 まずはMiiを登録。顔や体型などはWiiの機能にあるのと同じだが、本作独自の項目として生年月日などのプロフィール、声色を設定できる。 制作したMiiは同じマンションで共同生活を送る。住人が増えると交友関係も広がっていく。 作ったMiiには現実の人物の人間関係は一切反映されない。そのためゲームならではの人間関係を楽しめる。 Miiは独自に交友関係を持ち、喧嘩したり、恋をしたり、別れたり、結婚したりする。 各Mii毎に性格も食べ物の好き嫌いも全く異なる。大好物を食べさせれば踊り出し、苦手な物を食べさせると嘔吐したりするが、何が好物なのかは食べさせてみないと分からない。当然モデルとなった人物の好き嫌いが反映されることもない。 プレイヤーもMiiの悩み事を解決したり、一緒に遊ぶなどのコミュニケーションを取れる。 とはいえ、プレイヤーはあくまで管理人という立場であり、どうぶつの森のように住人と立ち入った関係を築いていける訳ではない。 おバカな点 ゲーム全体に「手の込んだ手抜き」感が漂っており、現実ではありえない現象があるかと思えば、逆にゲームにしてはややリアルな表現があったりする。 キャラクターはデフォルメされたMiiなのに対し食べ物やお宝の画像は実写やCGでありゲームのデザインから浮いている。 食事の時のアニメーションもあるのだが、Miiの食べる動作に合わせて画像が縮小されていくだけ。もうちょっと頑張れなかったのか。しかも食事後の腹の中をレントゲンで覗けるのだが画像を使いまわしているので皿ごと腹に入っているというシュールな光景が見られる。 画像の使い回しもあってシルエットクイズは高難度。皿などに盛り付けられた食べ物は見分けがつかない為。 一方でMiiによって肉と魚料理を好むタイプ、デザートが好きだが好みが分かれる料理は総じてダメなタイプ、逆に好みが分かれる料理や野菜を好むタイプとそれぞれ分かれているという妙にリアルな要素も。 Miiの仲が良くなると結婚するがゲーム内には結婚の年齢制限が無く、例として6歳の子供と80歳の高齢者の年の差の結婚ということがあったりする。 Miiには現実での自分との関係(親や兄弟など)を設定できるが無意味。(現実での)親子であろうと問題なく結婚可能。 結婚後に全く別のMiiに編集する事もできるし、編集しても関係はそのまま。 買い与える服に性別制限は無く、女性が男装、男性が女装するといったことも。与えて喜ばれるとプレイヤーとして複雑な気持ちになったりならなかったり。 みょうがや唐辛子などが店で単品で売られている他、腐った食べ物もある。 実はこの腐った食べ物、マイナスアイテムかと思いきや必ず満足度が上がるシーンがある。 眠っているMiiの夢や毎日2回流れるニュースの内容がどれもシュールで思わず笑えてしまう。 ヒーローになりきって巨大化したりポーズを取るという夢があれば、ろくろ首になって首が伸び放題だったり大きなMiiの頭が転がるという夢も、中には食べ物といった夢もありいずれも夢に関するグッズが貰えることがある。 ニュースはちょっとしたネタからどうでもいいような事件まで網羅し、街頭インタビューのMiiの反応次第では意外な反応が返ってくることも。 住人によく似た鳥やロボットが出て来たり(というか実写の鳥やロボにMiiの顔をコラージュしているだけである!)、夕飯のカレー鍋に転落すると言った意味不明な事件まで。 ニュースにはビル街が映っていたり、デパートや公民館といった施設が出てくるのだが、島のどこを見てもそんなものはない。 ちなみに、セーブ保存せず電源を切ってしまうとゲーム再開時に突然ニュースが流れ出し「保存しなかった事件」が流れたりする。(*1)(*2) 評価点 ゲーム自体に明確なエンディングや目的は無い為、のほほんとしたプレイができる。お宝や食べ物などのコレクション要素もある。 ゲーム開始時は施設は少ないものの住民を増やしたり、悩みを繰り返し解決することでどんどん増えていく。 Mii同士によるランキング掲示板というものもあり、特定のコンテンツを進めることで様々なランキングが増えていくものもある。 作成するMiiに特徴や性格付けをすることができる。更に恋愛、結婚、別れ、離婚といった展開も。 大まかに4つの性格があり更に性格から4つの細分化された性格パターンがある。全部で16パターン通りの性格付けをすることが可能。さらに各性格毎に細かい動作が異なるなど、芸が細かい(*3)。 Mii独特の特徴あるパーツで家族や友達、芸能人などと似顔絵をつくりやすいのも利点。工夫すれば人間外も作れなくはない。 このことから芸能人等のMiiをまとめたサイトが人気を集めた。 Wii等で見かけるMiiとは違い、本作のMii生き生きとした動きを見せる。 セーブ時にちょくちょく動いている姿や、部屋で遊んだりウキウキしている姿は見ていてなんだか和む。おまけに表情豊か。 歌を歌わせると歌のジャンルに合わせて踊る。例えば「ヘビメタ」を歌わせると普段見かけるMiiに反して激しく踊ったり首を振ったりと圧巻。ちなみに途中でやめさせると 某歌番組の如く鐘が1回鳴ってMiiが驚き強制終了 する。 本作ではじめてMiiがしゃべるようになった。独特の淡々とした口調でしゃべる様はシュール。だがかわいい。 ボイスエンジンは『しゃべる!DSお料理ナビ』のものを使用している。 問題点 Miiの行動パターンがやや単調な上にそれほど多くない。 テレビを見たり、椅子に座ったりなど、インテリアを生かした動きが無い。何もしていないときは本当にただ部屋の中をウロウロするだけ。ただ、プレゼントされた小説を読んだりゲームで遊んだりはする。 ゲームで遊んだりしていると会話イベントが発生しないのも地味にきつい点。 喧嘩した後仲直りできないと一発で関係が消滅する。しかも仲直りできるか否かはほとんどランダム。また、友達関係が沢山できるほど喧嘩のリスクが高くなっていく。それほど友達関係が多くなくても喧嘩する頻度は1日辺り多め。運が悪いと同時に3件喧嘩が起こることも…。その為、友達関係を維持するにはかなり困難となっている(*4)。喧嘩っ早くて簡単に絶交する住人って… 一度告白を止めさせても、時間が経つとまた同一人物に告白する。相手に付き合っている人物がいようといまいと。 プレイヤーがMiiにできる行動が結構制限されている。 友達や恋人の紹介はできない。Miiがやりたくなった時に手伝えるのみ。狙ってカップリングさせる事は難しく、前述の仕様上成立後に編集する前提の方がいいかもしれない。 コミュニケーションは後ろから頬をつつく、顔に付いているご飯粒などを取る、ジャンプさせたり座らせたりする程度。 入手したお宝の使い道が売却以外に無い。明らかに遊べそうな物もあるのに…。 ちなみにお宝には蝉の抜け殻などお宝とはいえない物も混ざっている。(しかも売却価格も低い)お金がカンストしやすいのもマイナス点。 実用品(一部の悩み事の解決に必須)はMiiからのお礼の品としてしか入手できず、店で買えない。 風邪薬や胃腸薬などよく使うアイテムは貰える確率が高いが、旅行券やフライパン(ランダムで食べ物を入手できるアイテム)は低い。使わないと減らないので、ヘタをするとほとんど使わない薬ばかりが溜まって欲しい物がゼロということも。このため高価でも良いから店で買いたかったという声も多い。 Miiの作成は面倒な点がある。(特に声)また使用できるパーツが多くはなく髪型と髪の色のパターンが少なめ。 この欠点は好きなアニメなどのキャラを作るとき等に痛い。 歌作成時に使える言葉が限られており、自分で好きな文字を入力することはできない。 一応他Miiの名前(名字、名前、ニックネーム)や、Miiの口癖を入れることはできる。(口癖の入力は自由、ただし全て平仮名) 「怒った時に使う言葉」等といった口癖以外に感情を表す言葉は、悩み事でMiiから「変えた方がいいですか?」と言われるまで変更できない。 1度入居すると部屋の入れ替えが出来ない。空き部屋から自動的に詰めていく仕様なのでよく考える必要がある。 一度島の名前を決めると変更出来ない。ゲーム内に登場する地名が全て島名に依存する為よく考えないでつけると… 島の読みは「とう」のみである。「じま」、「しま」は使えない。 「お気に入りコーディネート」を設定することは出来ない。 時折Miiが勝手に服を着替える場合があるが、衣装の組み合わせにこだわっているプレイヤーにとっては煩わしく感じてしまう。 衣装に関しては望みの服だけをあげれば対策できるが、アクセサリーはその方法を使っても勝手に外す場合があるため不可能。 おバカな点に述べたようにシルエットクイズが難関である。 容器の形状しか映っていないものは序の口、腐った食べ物は元の食べ物のカラーバリエーションであるため最悪運に任せる事になってしまう。 住人は朝型の生活を送っており、夜になると殆どが寝てしまう。幸い施設はいずれも24時間営業だが、深夜に遊びたいプレイヤーへの配慮が欠けている。 住人全員寝てしまっている事態も発生する。その場合は自然に起きるのを待つしか無く不便。最大の100人まで作成してもこの問題は解消されない。 これらの問題点の多くは続編で改善された。 総評 一部バカゲーの側面が見られるものの、全体的にボリュームは少なめで、介入できるシーンが少ない事から粗も散見されるが、観察が好きなプレイヤーであれば見事にはまる一作である。悩み事の解決やミニゲームを「作業」と感じるか否かで評価はガラリと変わる。 コンセプト的には『どうぶつの森』や『牧場物語』などに近く、ボリューム的には腰を据えて遊ぶのはなくちょっとした空き時間にプレイしたい時に向いているゲームである。 余談 元々は『とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ』のシステムを組んだ女性向けゲーム『大人のオンナの占い手帳』というタイトルで開発していたのが始まり。宮本茂がそれに着目し1980年代に提案していたゲーム構想を元に本作が開発されたという経緯がある。 本作はMiiを作る機能がありアニメのキャラクターや実在の人物も作れるのだが、オナラ等の下品な行動を取ることもあるのでイメージを壊されたくないなら作らない事をお勧めする。また、知人や学校の友人等のMiiを作成する時は必ず許可をとるように。 本作の発売からおよそ3年が経過した後、続編の製作が発表され次世代機であるニンテンドー3DSで続編となる『トモダチコレクション 新生活』が2013年4月18日に発売された。 更にその3年後の2016年3月17日に「トモコレ」シリーズの流れを組んだ任天堂初のスマートフォン向けコミュニケーションアプリ『Miitomo』が配信された。しかし、2018年5月9日にサービスを終了したため現在は遊ぶことができない。 CMは優香が出演し、バナナマン、和田アキ子、船越英一郎、西川史子、ザ・たっちといったホリプロの面々がMiiとして登場している。 トモダチコレクション 新生活 【ともだちこれくしょん しんせいかつ】 ジャンル そっくりトモダチコミュニケーション 対応機種 ニンテンドー3DS 発売・開発元 任天堂 発売日 2013年4月18日 定価 ソフト単品 4,572円(税別)3DSLL同梱 21,714円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 1個 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 ハッピープライスセレクション2016年3月17日/2,700円(税別) 判定 なし ポイント 前作から色々とパワーアップ遊べる要素が増えた 概要(新生活) 3DS専用の『トモダチコレクション』。前作からマンションの住民を引っ越しさせることも可能(*5)。 基本システムは前作と同じだが、様々な点が改良されている。 追加要素および評価点 すれちがい通信 すれちがい通信を利用して他の3DSと通信することで、輸入品を受け取ることが可能。輸入品は各ソフト毎に異なる物になっており、いくつかの質問に答えることで変化する。 さらに旅人(後述)も来島するようになる他、いつの間に通信で期間限定のアイテムを入手できる。 交友関係の変化 前作ではけんかで仲直りに失敗すると一発で交友関係が消滅したが、本作ではすぐに仲違いになることはなくなっている。さらに「許しません」と言ったMiiが後で謝りにいくこともある。 地味に仲直りの成功確率も上がっている。ただし、向こうから謝り返しにいかないままでいると交友関係が無くなってしまう。 喧嘩の内容も物の投げ合いからクマのぬいぐるみor物の取り合いが追加されている。Miiに引っ張られゴムのように伸び縮みする食べ物(もちろん皿ごと)の構図はかなりシュール。 また、たまに全身から真っ赤なオーラを放つ大喧嘩をする場合があり、これは他のMiiに仲裁される以外に解決する方法が無い。失敗すると交友関係が無くなってしまう。(*6) ちなみに、大喧嘩状態のMiiの部屋では普段のほんわかした曲調とはかけ離れたヘヴィな音楽が流れる。あまりのギャップに初見は吹き出すこと必至。 告白イベントでは通常の告白時に別のMiiが何人か乱入し(最大2人まで)、「本当にあなたが好きなのはわたしです!」と同じように告白してくることがある。その場合、もっとも好感度が高い方のMiiと付き合うことになる(全員断られる場合もあり)。さらに相手の好感度があまりにも低すぎると、来てくれないことまである。(*7) ふられたMiiも再度告白しようとすることがある。さらにまたふられても「諦めることができた」といって立ち直ることもある。ただし場合によっては再告白すらできず更に落ち込んでしまう。 うまく結婚した後もけんかによる離婚の危機は免れなかった前作と違い、本作では生まれた子供(後述)をマンションに住ませれば離婚しなくなる。 旅行券で旅行させる際、一緒に行ったMiiとの友好度が1段階(たまに2段階)必ず上昇するようになった。 これをうまく使えば関係に陰りが見えてきたカップルを仲良しに戻すことも可能。しかし破局寸前になると高確率で別のMii(友達や親友など)と一緒に行ってしまうので注意。 その代わりとして関係度が最悪でなくても別れ話の相談が発生するようになったり、旅行券の入手確率が減った。 ある住人が他の住人に対して友達や恋人を紹介できるようになった。 これによりある程度自分の好きなMiiのカップリングを作れるようになっている。ただし、第三者による他二人の恋人同士でのカップリングは運次第。(*8) 子供と旅人 本作では住人同士が結婚するとやがて子供が生まれることがある。生まれた子供は成長後一人旅させるか、旅立たせずにマンションの住人として登録できる。 子供を旅に出すと、すれちがい通信を利用して他のトモコレを持つ3DSを渡り歩く。 来島した旅人からは各県の名産物をゲームコインで購入することが可能。名産物は食べ物として扱われており、マンションの住民に食べさせることもできる。満腹度の上昇量は数千円の高級料理と同等なだけでなく、必ず「とても満足した」となるので、落ち込みの回復やレベルアップにも役立つ。 旅立った子供も手紙を書いたり、たまに島に戻ってくることがある。なお、旅立たせた後に離婚してしまった場合でも、その時だけ夫婦揃ってお迎えに行く描写が見られるが、子供にご飯を食わせると片親と二人で食事するシーンが見られる。 ちなみに生まれた子供をお世話するミニゲームも追加されており、お世話を引き受ければ(お世話の正否関係なく)アイテムをもらえる。 なお、前述の通り未成年でも構わず結婚・出産できるために(スタッフの中にも)子供のシステムに抵抗を持つ者もいた。それを解決するのが新アイテム「大人スプレー」。 未成年で婚約したキャラにこれを使うとキャラが成長して大人になり結婚できるようになるという驚愕の品。(年齢などのデータはそのままである) 倫理的な問題を解決すると同時に本作の何でもアリな世界観を象徴する要素である。因みに離婚すると子供に戻る。 なお、消費アイテムとして通常通りに使うこともできるが、その場合は大人のままにならずに満足度を上げるのみ。ちなみに大人に渡しても「今の自分には必要ない」と言われ返される。 Miiの仕様の変化 3DSからMiiの仕様が拡張されたのに伴ってパーツが増加、Miiスタジオや前作からMiiを持ってこれる機能が追加。 レベルアップ時に一人称も設定できるようになった。さらにMiiに頼まれた時にのみ設定できた嬉しいとき・怒ったときなどの言葉も、一度設定すればその後いつでも変更できるようになった。 またプレゼントできる道具も大幅に増えている。各Miiは8つまで道具を持てるが、後から別の物をプレゼントすることもできる。 新たなアクセサリーとして帽子が追加。様々な帽子の他、ヘアアクセサリーやお面などといった物も含まれている。 前作では別の枠であったカラーバリエーションも一つの枠に全て収まっており、豊富になった。 青い宇宙飛行士の服や赤い警察官の服 など、もはやコスプレ配色の物も。 食べ物の好き嫌いが異なるのは前作と同じだが、大好物(踊り出す)・苦手なもの(首を抑え苦しむ)の他に新たに超大好物・超苦手なものが追加。 超大好物はあまりの美味しさに宇宙まで飛んでいってしまい、超苦手なものは灰色になり液化してしまう(満足度が0になる)。 新しい施設 ぼうしを購入できる「帽子屋」、Miiの歌を聴ける「音楽堂」、輸入洋品を取り扱う「輸入洋品店」、旅人が寝泊まりする「空き地」、写真を撮れる「写真館」、「遊園地」「浜辺」「公園」「喫茶店」が追加。 写真館ではMiiのポーズや表情を好きなように変えることができ、家族写真や全員集合写真など、色々な写真を撮ることが可能。 遊園地、浜辺、公園、喫茶店は屋上やふんすい広場と同様Miiが出かけている場合があり、彼らが何をしているのか観察できる。さらに時間帯などによって各種イベントが開催される。 その他の変更点 前作では外出しているMiiはお世話をすることができなかったが、本作ではどこにいようとマンションからいつでも呼び出せる(寝ている場合は不可)。 Miiにあげるアイテムに「毛染めスプレー」「大人スプレー」「ミシン」「万華鏡」「スライドパズル」「モビール」「ブランコ」が追加。 毛染めスプレーは通常のMiiでは設定出来ないカラフルな髪色に変えられる。アニメキャラを作る際に有用な上カラーバリエーションも豊富。ちなみに一度染めても風呂に入れば元に戻せる。 ミシンはフライパンのように服を作ることが可能。何ができるかはやはりランダム。でも、運が悪い時は…… 万華鏡、スライドパズル、モビール、ブランコはオマケみたいなもの。ただし、上記の「旅行券」「お風呂セット」の他「ブランコ」「オルゴール」は喧嘩中のMiiを落ち着かせて謝らせるのに必須となる。 旅行券で旅行する他に、100万円お小遣いをあげれば宇宙旅行にも行くようになった。(*9) 歌を作る際、歌詞を自由に入力できるようになった。 さらに同じ歌を持っているMiiを組み合わせて音楽チームを結成することも可能。演出も強化されており、さながらライブのように歌ってもらえる。もちろん強制終了も可能で、止めるタイミングによってはかなりシュールな構図になることも。 Miiを集めて写真を撮る以外に、通常プレイ時でもいつでも撮影できるようになっている。 イベントの追加。服をランダムで買える昼市、ランダムでアイテムが入ってる福袋を買える夜市、ドラクエ風のRPG「トモダチクエスト」(*10)など。 お金の桁が増えて稼ぐ楽しみが生まれた。カンストさせるには相当やり込まなければならない。 掲示板のランキングもいくらか追加された。すれちがい通信関係のものが多い。 ミニゲームの種類も大幅に増加。 特に住人が落としたお宝を素手でキャッチするミニゲームは松ぼっくりや四葉のクローバーといったありがちなものから その辺の石ころやマグカップ、果てにガラス細工などどう考えてもアウトな代物まで落としてくる 。このゲームなら手に当たってもボヨ~ンとはじかれるだけだが、リアルじゃ痛いどころじゃ済まない。 なお、キャッチで「松ぼっくり」や「その辺の石ころ」が出てきた場合、成功した時の売却価格が10円、失敗してもらえる「ティッシュペーパー」と「トイレットペーパー」は売却価格が100円なので、金銭的には失敗した方がお得というよくわからない状況になることがある。 島の読み方に「じま」、「しま」が追加された。 問題点(新生活) 前作から改善されていない問題 前作の問題点は概ね解消か軽減されてはいるが、喧嘩しやすい関係、固定化できないコーディネート等、一部の問題点はそのまま残っている。 夜型プレイヤーへの配慮も、ソフト起動から30分程度までは起きている住人が多いが、やがて殆どが寝てしまう。深夜に起きる住人も居るものの数は少なく、根本的な改善にはまだ至っていない。 こればかりはもうどうしようもないが、子育て中の夫婦は必ず夜9時になるとどちらかは添い寝をしなくてはならない。 子供の世話がうっとうしい 子供が生まれた後、スタート画面にて親から「どうしても泣き止んでくれない」と世話を頼まれることがある。お前、親だから仕事できるだろ クリアの成否に関係なく実用品を貰え、任意で断ることもできるものの、ランダム発生故にプレイの阻害になることがあり非常に煩わしい。当然子供の数が多ければ呼び出される確率も上がる。 勝手に別れてしまう恋人/夫婦 稀に、悩み事での報告も無しにカップルが勝手に別れている事がある。お互いの関係が悪い状態の場合に起こりやすい。 公園やカフェ等にてカップルが強制的に友達同士に戻るイベントもある。こちらは比較的修復しやすいが… 前作よりも恋愛関係のイベントや要素が増えた故に、ダメージが大きい所である。 すれちがい通信要素導入の弊害 上記の通り旅に出ている子供はすれちがい通信でソフト間を渡って行くのだが、プレイヤーがあまり本作をプレイしていなかったり、果ては破損・紛失したり中古に売っていたり等で子供の安否が途絶えてしまうこともある。 その為、子供が心配なプレイヤーはマンションに空きを作って子供の個室を与えることも多い。子育てが終わってしばらく経過した後、夫婦関係が良好であれば再度子育ての相談が来る。 輸入品の仕様はおおまかに「すれちがい通信」や「いつの間に通信」の2種類で手に入るアイテムが異なるが、特に前者はアルバムのコンプには困難を極める。 序盤に悩み事10件解決した時にすれちがい通信が解禁されるが、その時の選択肢でこちらから輸出するアイテムが決まり、2度と変更できなくなってしまう。 後者はアルバムには載らないものの期間限定での配信が多く、バックログや再配信の類は存在していないため、お目当ての物が欲しい場合は他のソフトからアイテムを送ってもらうしか無い。(*11) ほぼ同じような理由で特産品のコンプも難関である。地域未設定の場合は「どこかの郷土料理」になってしまう。埋まっていない特産品が優先的に出る仕様であればもう少しマシだったのだが…。 やや理不尽なWシルエットクイズ 組み合わせ次第では大きい方のシルエットと同化してしまい、判別のしようが無くなってしまう。これによって腐った食べ物を除いて記憶力でどうにかできた通常のシルエットクイズの比にならないぐらい運任せのシーンが多い。 今作では歌が裏声or地声と両極端となりやすく違和感が生まれてしまった。 主に声の調子、アクセントが高いとMiiの歌声が低くなってしまう。 前作ではMiiの声質に合わせて曲のキーが変わる仕様だったが、本作ではチームを結成して複数人で歌う機能が追加されたためそういった調整が難しかったと考えられる。 総評(新生活) 前作の欠点の多くは解消あるいは軽減された。今から遊ぶ場合は迷わずこちらをプレイすることをおすすめする。 新要素はすれちがい通信要素を除いて概ね好評で、Mii達の生活にだいぶ自由に介入でき、やり込み要素も豊富になっているので、プレイヤーを飽きさせることはまずないだろう。 余談(新生活) 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』に本作のステージ「トモダチコレクション」が登場。 マンション内に住んでいるMiiや部屋の内装がプレイする度に変わる。 Nintendo Switchの『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にも同じステージが引き継がれている。 本作では同性婚はできない。同性婚を認める運動が活発化していた欧米ではこのことを問題視する動きが大きくなり、結果として米国任天堂公式が謝罪声明を出すほどの事態となった。 この影響か、発売から10年経過した現在でも新作が発売されていない。
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キャラクター名 野生のパンダ Pスキル ★★☆☆☆ 厨房度 ★★★☆☆ 所属国 ネツァワル 所属部隊 UENO_ZOO 戦闘スタイル 名言・逸話 -`)フンスフンス タグ 総評 軍死 元A鯖 かつて、統合前にAカセへの異常な粘着と掲示板への工作により国家単位で恐怖に陥れた要注意人物。 ZERO初期に統合前のAホルから部隊ごと移住してきた。 ゲーム内での工作は行わず、日本語は戦争でも首都でもまったく話さないが、戦争での異常な嗅覚と粘着力による良P潰しは健在。 そのため、現在でも某掲示板(特にカセ)では情報操作をパンダの隠語で呼称される事が多い 統合後は部隊行動は行わず、APANDAのキャラ名でNeonに所属している。 過去に初期のオフラインイベントの目撃情報からメンヘラ女子高生だとかピザ野郎の噂が立っていたが、 腐っても古参なのでそうだとしたらもうおっさんおばさんの類である おらおら、Atziluth最強最大ヲリ王国の 愛くるしい○生のパンダ様が 2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ! . , -、 __ 1 クソオベ建ててんじゃねーよ。てめーのポークビッツでもしこしこたててろ(プ ,,r 〈 ) ィ ヽ 3 2ゲットも満足にできねーお前は、一日何回パニ失敗んすんだよカス 〃 , ;r‐'´ ヽ ノ 4 お前はゴブフォに家でも建てれりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ ,' ;' / / __ 5 汗臭いキモヲタロリコンはてぃふぁりすさまwと一緒に人生終了させろ、バーカ。 . l l l l / ) , 、 ji 6 いまさら 2ゲット狙ってんじゃねーよ、クモ。すっトロいんだよ。 | ヽ j l、ゝ‐′ ゙ ;; ノ ,j l 7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はウェスタが好きだぜ。 } ヽ! ゝ、 .ァ __ノ ;! 8 知性のねー戦術だが、そんなの通用するのは某島国だけだから(プ . { `='=‐'´ / 40なら何してもいいよwwwwwwwww目標よりもスコアwww '; ト、 i^i / 10-999 かせすれw見てるヒマがあったら、さっさと布告しろカスども。 . `ー--' ヽ l l;;;; ノ 1000 1000ゲットしたって、デスパより先はいけねーよwww。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ff13-2monsters/pages/80.html
アパンダ ロール:アタッカー【ATK】 おもな生息地:アルカキルティ大平原-年代不明- モンスタータイプ:野生モンスター ベヒーモス 成長タイプ 大器晩成 限界Lv 70 特性 激痛に強い かっこいい 必殺技 斬連撃(連続入力) 初期ステータス ATB Lv 3 グレード ★★☆☆☆ HP 1191 物攻 129 魔攻 47 習得アビリティ(★=赤鍵アビリティ=継承不可) 修得Lv アビリティ 修得Lv 特性アビリティ 初期 たたかう 初期 攻撃してATB小回復 初期 ルイン 14 ピンチにブレイブ 2 エリアスイープ 46 ピンチにプロテス 8 スマッシュアッパー 55 攻撃してATB回復 22 インパクトブレイク 34 バックスタブ 50 非情の牙 56 ブレイクバースト 60 スロウ追撃 レシピ(個体値によって多少前後します。) 使用アイテム HP 物攻 魔攻 アビリティ 備考 育成データ 力特化育成時に万能の○○○を使用できるレベル Lv.21,61 ※Lv.21なら、餌を上げるとLv.21になる時(Lv.20→21)に使用すること ※同等に物攻UPしつつHP、魔攻も上げられるのでお得 コメント 名前
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MIID-Y外観 基本情報 特徴 カラーバリエーション MIID-Y 【えむつーでぃーわい】 外観 基本情報 ブランド TurningPoint 直径 52mm 幅 46mm 重量 67g ベアリングサイズ C レスポンスサイズ YYFスリム アクセル 12mm 特徴 イシハラヒロヤス選手シグネチャーヨーヨー TurningPointⅡをベースに直径を大きくしたモデル。 近年のヨーヨーでは珍しくキャップが付属し、着脱可能。イシハラ選手について良く知っているとキャップのアートワークにニヤりとしてしまう。 カラーバリエーション
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483 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (デーンチッ Sdbf-rEB6)[sage] 投稿日:2017/12/12(火) 20 40 16.95 ID VGjQ/U/Od1212 パンダのニュース見て書いてみた アライさん「何がパンダなのだ、あんなのはただのバカな動物なのだ!アライさんやチビたちのほうがずっとずっとずっとかわいいのだ!アライさんの魅力に気付かないヒトどもはバカなのだ」 街角の電気屋のテレビでパンダ人気のニュースを見て毒付くアライさん。しかし画面に子供のパンダが映るとアライさんの表情は一変した。 アライさん「おおっ!これがパンダさんなのだ?!かわいいのだぁ!アライさんはもうメロメロなのだぁ~」 アライちゃんA「おかーちゃ、おなかちゅいたのらー」クイクイ アライさん「うるさいのだ!いまアライさんはパンダさんを見てるのだ!」ゲシッ アライちゃんA「ビエエーンビエエーン」 アライちゃんB「おかーちゃ、ごはん、ごはんなのらー」クイクイ アライさん「あまったれるななのだ!自分のごはんは自分でとってくるのだ、パンダさんの野生を見習うのだ!」ゲシッ アライちゃんB「ビエエーンビエエーン」 動物園のパンダからどんな野生を見習うというのやら。 アライさん「アライさんは動物園に忍び込んでパンダさんを生で見てくるのだ。おまえらは勝手に自分でごはんさがすのだ」 アライちゃんC「しょんな、ひどいのらー」 アライちゃんD「おかーちゃ、アライちゃんをしゅてるのら?」 アライさん「うるさいのだみにくい害獣ども。アライさんはかわいいかわいいパンダさんに会いにいくのだ!」 自分にそっくりなアライちゃんを醜いと罵るアライさん。 しかし動物園に忍び込んだアライさんは職員にあっさり見つかり、役所に引き渡されて殺処分された。 アライさん「や、やめるのだ!アライさんは、アライさんはパンダさんに会いにきただけなのだ!アライさん悪くないのだ!ガスはイヤなのだぁ!やめるのだぁ!のっ、のだああっ……」 親に捨てられたアライちゃん達は、コンビニで弁当を万引きしようとしてあっさり捕まった。 店長「ふざけやがってこの害獣どもが。売り上げに貢献しろや」 アライちゃんABCD「ぴぎゃあああああぁあちゅいのらああああっ!ヒトしゃん!たしゅけて!たしゅけてなのらぁあぁあぁあっ!」 そしてフライドチキンやフランクフルトに加えて、アライちゃんの姿揚げがレジの横に並べられた。 店長「ご一緒に揚げたてのアラフライはいかがッスかー」 客「あ、じゃあひとつ」 おしまい アライさんのssへ戻る
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「そのおれ達の邪魔をする愚か者共は 大きな平和への犠牲として 殺してよし!!!」 『“力”に執着するCP9の総括者!!』 スパンダまさかの参戦。セクハラです。 銃を持った海兵以下の戦闘能力。でも“ゼロ式”を甘く見るな。 攻略法 本人の攻撃パターンとしてはリーチの大きめな斬激『近寄んなァ!』 そして愛剣ファンクフリードを伸ばして攻撃『エレファントチョ~ップ!』 必殺技の『砲撃許可!』これだけ。対戦で使ってみると分かるが、コンボもなにもあったもんじゃない。 (いちおうA→振でつながるけど) スパンダ戦の特徴は、なんといってもステージのいたるところにいる海兵。 Z注目もしづらいような状況の中、海兵に隠れてリーチの長い『エレファントチョ~ップ!』をしてくる。 こいつらを倒していってもキリがないので、走り回りながら本人を狙おう。